ざんねんなスパイ
『ざんねんなスパイ』という小説を読みました。
ツッコミどころが多いコメディ小説……でしょうか。
登場人物全員クセが強いんですよ。しかしやはり主人公の老スパイがなんだかんだでマシに思えてきます。
年齢で頭がぼんやりしているとか地の文であるくせに、ツッコミは上手いなというか……。比較的大事ではない場面では頭が冴えているんでしょうか?
あと作中で、缶詰ばかりの食生活から中華鍋をふるえるようになるほどの料理上手になるのですが、小説とはいえ飲み込み早すぎるだろと思いました。教わる人がとても優秀でもあるんでしょうけど……本人の資質もあると思うんです。
登場人物や話の流れもドタバタしていて読んでいて楽しかったですよ。紙媒体で笑ったのは久しぶりかもしれません。
しいて言えば、もう少し早く標的の市長さん出してほしかったですネ。こんな思い『The Great Gatsby』以来ですよ。この小説もなかなかタイトルにあるギャツビー氏が出てこないネ。
……ふざけて、すみません。